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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 

第1期

CGS編
    地球圏全体を巻き込む大戦争・厄祭戦が終結してから約300年後のP.D.(Post Disaster)323。新たに4つの経済圏が誕生した地球圏は軍事を司る武力組織ギャラルホルンの監視の下で平和を保っていた。しかし、地球圏重視の政策は貧困という形で火星を始めとした圏外圏に降りかかり、主人公の三日月・オーガスを始めとする非正規の少年兵や、ヒューマンデブリと呼ばれる人身売買される孤児などの社会問題を生み出していた。
    そんな中、三日月が所属する民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ(以下CGS)は、火星の独立運動を指揮する少女クーデリア・藍那・バーンスタインの依頼で、彼女を地球圏まで護衛することになる。しかしその準備の最中、CGSはクーデリアの存在を疎むギャラルホルンの攻撃を受け、社長のマルバ・アーケイや主力部隊(一軍)の大人たちは、事態の処理を少年兵で構成される参番組に押し付けて逃亡する。この危機に対し、参番組隊長のオルガ・イツカは、CGSに保管されていた厄祭戦時代のモビルスーツ(MS)・ガンダム・バルバトスを三日月に託し、ギャラルホルンを撃退する。戦闘後、オルガは仲間の同意を得て傍若無人に振る舞うCGSの大人たちに対しクーデターを決行。組織の名を鉄華団と改め、クーデリアの護衛任務を続行する。

 

鉄血編
    バルバトスと鹵獲したMSで戦力を整えた三日月たちは、イサリビと改名したCGSの強襲装甲艦を使ってクーデリアを地球へ送り届ける計画を立てる。出発当日、入団を志願したアトラ・ミクスタを加えた鉄華団は、残留した元・一軍隊員のトド・ミルコネンと仲介業者の背信行為で、コーラル・コンラッドやアイン・ダルトンたちギャラルホルン火星支部の奇襲を受ける。監査局のマクギリス・ファリドとガエリオ・ボードウィンも参戦し窮地に陥る鉄華団だったが、三日月の奮闘とオルガの指揮で辛くも切り抜けることに成功する。
テイワズ編(第7話 - 第10話)
    地球までの案内役を失った鉄華団は、ギャラルホルンすら敬遠する木星圏の大企業テイワズを後ろ盾にしようとするが、直後にマルバの依頼を受けたテイワズの下部組織タービンズの襲撃に遭う。オルガはタービンズのリーダーである名瀬・タービンからCGS時代の財産引渡しを要求されるがこれを拒否し、両陣営は対艦・対MS戦に突入する。当初は鉄華団を子供の集まりと侮っていた名瀬だったが、オルガたちが自分たちの戦艦を制圧寸前まで追い込んだ姿を目の当たりにしたことで認識を改めると戦いを中止し、鉄華団とテイワズの代表マクマード・バリストンの会見を取り持つことを決める。テイワズの本拠地で鉄華団はマクマードからテイワズへの加入と支援を認められ、オルガは名瀬と義兄弟の盃を交わす。

 

ブルワーズ編
    タービンズの先導で地球を目指す鉄華団は、クーデリアの身柄を狙う宇宙海賊ブルワーズの襲撃を受ける。哨戒中だった鉄華団の昭弘・アルトランドは、クダル・カデルが率いるブルワーズMS部隊の奇襲に対応するが、その最中に敵の1人が生き別れた弟の昌弘・アルトランドであることを知る。昭弘から弟の存在を聞いた三日月たちは昌弘の奪還に協力することを決意し、タービンズと協力してブルワーズの撃退に臨む。デブリ地帯に潜んでいたブルワーズとの戦いが始まると、昭弘は昌弘に対して説得を試みるが、些細な誤解から昌弘は昭弘を拒絶。直後に攻撃してきたクダルのガンダム・グシオンから昭弘を庇い戦死する。その後、多くの犠牲を払いながらもブルワーズの制圧に成功した一行は戦死した仲間の葬儀を営み、昭弘は弟を撃墜したグシオンにあえて乗ることを決意する。

 

コロニー編
    遂に地球圏へと到達した鉄華団は、テイワズの仕事の一環で公営会社が管理するドルトコロニーに寄港する。コロニーの一つ「ドルト2」に寄港したオルガたちは、自分たちの運んできた荷物が大量の武器で、労働者たちが会社に対して武装蜂起を計画していることを知る。一方、三日月やクーデリアと共に「ドルト3」へ来ていたビスケット・グリフォンは兄のサヴァラン・カヌーレと再会するが、武装蜂起を回避しようとするサヴァランの思惑でアトラと共にギャラルホルンに拘束される。クーデリアはビスケットたちの救援に向かおうとするが、突如現れた仮面の男によって、一連の騒動が自分の支援者ノブリス・ゴルドンであることと、侍女のフミタン・アドモスがノブリスの間者であることを告げられる。ビスケットたちの救出後、すべてのコロニーで暴動が起き、事態を予期していた月外縁軌道統合艦隊「アリアンロッド」による虐殺に近い鎮圧が始まる。自分をかばって犠牲になったフミタンや労働者たちを見たクーデリアは、テレビ放送を通じて地球の人々に真相を伝える。

 

地球降下編
    クーデリアの決死の行動でドルトコロニーからの離脱に成功した鉄華団だったが、ギャラルホルンに所在を知られたことで身動きが取れなくなる。しかし、そこへ仮面の男・モンタークとして秘密裏に行動するマクギリスが支援を申し出たことで、彼らは地球降下を決める。ガエリオはカルタ・イシュー率いる地球外縁軌道統制統合艦隊と協力して鉄華団の進行を阻もうとするが、鉄華団はユージン・セブンスタークが指揮するイサリビを陽動役とした作戦で防衛ラインを強行突破し、地球への降下に成功する。流れ着いたミレニアム島でクーデリアは交渉相手の蒔苗東護ノ介と対面するが、すでにアーブラウ代表を辞して亡命中だった蒔苗は交渉のためには自身が再度代表に当選する必要があることを告げる。オルガはアーブラウの中心都市エドモントンで行われる全体会議に蒔苗を連れていく判断を下し、追撃してきたカルタの部隊を退けて島を脱出するが、その中でオルガを庇ったビスケットが死亡する。

 

地球編
    ビスケットの死を受け止められないオルガは一時ふさぎ込むが、三日月の叱咤を受けて立ち直り、弔い合戦と称したギャラルホルンへの徹底抗戦を宣言。雪辱を果たそうとするカルタを撃破してエドモントンを目前にするが、待ち構えていたギャラルホルンの攻撃を受けて多数の犠牲者を出す。代表議会の開催が迫る中、オルガは最後の突入作戦を指示。三日月たちMS隊や宇宙から駆け付けたユージンたちの援護で戦況を盛り返すが、そこにガエリオのガンダム・キマリストルーパーと、体を機械化したアインのグレイズ・アインが立ち塞がる。火星での因縁に決着をつけようとする2人の前に鉄華団は追いつめられるが、グリムゲルデで参戦したマクギリスの介入によって均衡は崩れる。マクギリスに自分たちが利用されていたことを知ったガエリオは怒りを胸にマクギリスに迫るが敗北。三日月は復讐に燃えるアインに圧倒されるも、バルバトスの能力を限界まで引き出し辛くも勝利する。クーデリアは蒔苗とともに議場に到着し、代表選挙は蒔苗の勝利で決着する。

第2期

    大仕事を成し遂げ火星に帰還した鉄華団は、テイワズの庇護の下、ハーフメタル利権に由来する豊富な資金を元に、地球に支部を置くほどの大企業となる。一方、彼らの活躍によって少年兵の有用性が示されたことで、戦場に駆り出される子供やヒューマンデブリの数は激増し、世界の治安は悪化の一途を辿る。
    エドモントンでの戦いから2年後のある日、アドモス商会の社長となったクーデリアからハーフメタル採掘場視察の護衛を依頼された鉄華団は、サンドバル・ロイター率いる宇宙海賊夜明けの地平線団の襲撃を受けるが、テイワズ本部からガンダム・バルバトスルプスを受領した三日月の活躍で撃退に成功する。その後、鉄華団は協力関係を結んでいたマクギリスの部下の石動・カミーチェと共に地平線団の主力艦隊と交戦するが、そこにマクギリスを警戒しているアリアンロッド司令のラスタル・エリオンが派遣したイオク・クジャン率いる第二艦隊が介入。戦況は混迷を極めるが、三日月がサンドバルの身柄を抑えたことで戦いは終結し、地平線団と手を結んでいた活動家団体テラ・リベリオニスも三日月たちによって壊滅する。
 

地球支部編
    夜明けの地平線団が討伐されたころ、防衛軍が発足したアーブラウでは蒔苗を狙った爆弾テロが発生し、事態はテロに関わったSAUとの武力紛争に発展する。ラディーチェ・リロトの裏切りで火星本部との通信を封じられた鉄華団地球支部は、傭兵のガラン・モッサの指揮の下戦闘に参加するが、1か月を越える長期戦によって多くの団員を失う。地球に急行して事態を知った三日月たちは、逃亡しようとしたガランたちを強襲してこれを撃破し、ラディーチェもタカキ・ウノに粛清される。それから1か月後、両経済圏が和平調停を受け入れたことで紛争は終結する。
 

第34話 - 第38話

紛争を受けて地球から撤退した鉄華団だったが、オルガはマクギリスが提示した「火星の統治権限移譲」を実現するためにさらなる軍備拡張を進める。しかしテイワズ内では、ジャスレイ・ドノミコルスを筆頭に、ギャラルホルンと取引を進める鉄華団を不愉快に思う者が出始める。そんな折、鉄華団のハーフメタル試掘場で発掘された機動兵器が、厄祭戦の元凶とされるモビルアーマー(以下MA)の一つハシュマルであることが判明し、鉄華団とマクギリスは対処に追われる。しかしハシュマルは、マクギリスを追跡してきたイオクのMS部隊に反応して再起動を果たし、クリュセを目指して行動を始める。鉄華団とマクギリスの決死の迎撃の末、ハシュマルは再びバルバトスのリミッターを解除した三日月によって破壊されるも、その代償として三日月は右半身全体の感覚を失う。

第39話 - 第42話

ハシュマル迎撃から1か月後、鉄華団とタービンズを敵視するテイワズのナンバー2・ジャスレイ・ドノミコルスは、同じく鉄華団に恨みを抱くイオクを扇動し、タービンズの摘発と壊滅をもくろむ。名瀬を救うべくオルガは昭弘たちを救援に向かわせるが、名瀬は第一夫人のアミダ・アルカと共にイオクの艦に特攻を仕掛け、戦死する。残されたタービンズのメンバーたちは、生前の名瀬の頼みを受けたマクマードの配慮で新たな人生を歩み始めるが、ジャスレイは鉄華団と親しかったメンバーの一人ラフタ・フランクランドを暗殺し、鉄華団を挑発し続ける。やがてオルガは、テイワズを離脱してジャスレイとの全面抗争を決意。ジャスレイ側も大部隊を投入して迎え撃つが、新たに生まれ変わった三日月のガンダム・バルバトスルプスレクスや復讐に燃える鉄華団メンバーたちの敵ではなく、一方的に駆逐される。戦闘後、鉄華団はマクギリスがギャラルホルン内に結成した革命軍に合流する。

 

第43話 - 第46話

マクギリス率いる革命軍はギャラルホルンの地球本部ヴィーンゴールヴを占拠し、アグニカの魂が宿るとされるMSガンダム・バエルを手中に収める。一方、アリアンロッドでは、ガンダム・ヴィダールのパイロットヴィダールとして活動していたガエリオが自身の素性を明かし、ラスタルとともにマクギリスの討伐を宣言する。マクギリスはバエルの威光を盾に拘束したセブンスターズ当主たちに戦力の供出を求めるが、強引な手法に反発した当主たちは中立を決め込み、革命軍は2倍以上の戦力を持つアリアンロッドとの対決を余儀なくされる。劣勢に追い込まれる革命軍は、フラウロスでラスタルの座乗艦へ奇襲を行うも失敗し、シノは戦死する。

 

第47話 - 第50話

戦力の半数以上を失った鉄華団と革命軍は、火星支部に退却してアリアンロッドの追撃に備えるが、世論を利用したラスタルの策により犯罪者として指名手配され、孤立無援となる。敗北を悟ったオルガは、自身とマクギリスの身柄と引き換えに団員たちの助命をラスタルに請うが、ギャラルホルンの権威回復のための生け贄を欲していたラスタルは申し出を拒否。アリアンロッドのMS部隊が鉄華団本部にせまるなか、オルガはクーデリアの提案を受けてアーブラウへの逃亡を決意する。オルガは蒔苗や元タービンズメンバーの助力をかりることで全員が生き延びる活路を見出すが、アドモス商会を見張っていたノブリスの部下の銃撃を受け死亡する。団長の死に動揺する鉄華団だったが、三日月は生前のオルガの言葉を胸に前に進むよう仲間たちを諭し、鉄華団はアリアンロッドの包囲網からの脱出を試みる。一方、鉄華団と別れたマクギリスは単身ラスタルの首を狙ってアリアンロッド本隊への突撃を敢行するが、ガエリオの駆るガンダム・キマリスヴィダールとの死闘の末に戦死する。再び火星では、三日月と昭弘が脱出の仕上げを果たすべくしんがりを務めるも、大気圏外からのアリアンロッドの直接狙撃を受け瀕死の重傷を負う。それでも抗おうと立ち上がる二人だが、ジュリエッタたちに討ち取られ戦死する。

「マクギリス・ファリド事件」と名付けられた一連の騒乱後、ギャラルホルンはラスタルの主導でより民主的な組織として再編され、火星はクーデリアを代表とした「火星連合」として本格的な自治体制に移行する。生き残った鉄華団メンバーたちもそれぞれの人生を歩み始め、世界は再び安寧を取り戻す。

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