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機動戦士ガンダム(あらすじ)

舞台は、スペースコロニーへの宇宙移民が始まって半世紀あまりが過ぎた未来世界。地球から最も遠いコロニー群サイド3にジオン・ズム・ダイクンという政治思想家が出現する。ダイクンは地球連邦政府が強行する宇宙移民を棄民政策だと痛烈に批判し、宇宙空間という新たな生活環境を得た人類はやがてニュータイプに進化すると力説する。ダイクンは連邦政府からの自治権獲得を志向するが志半ばで急逝。ダイクンの同志デギン・ソド・ザビは路線継承を名目に、サイド3をザビ家一族による独裁支配下に置く。ダイクンの二人の遺児はザビ家の目を逃れ、サイド3を脱出する。

宇宙世紀0079年、サイド3はジオン公国を名乗り連邦政府に対し独立戦争を挑む。圧倒的な地球連邦軍の戦力に対し、ジオン軍は電波障害を引き起こし誘導兵器を無効化するミノフスキー粒子とミノフスキー粒子散布下で極めて効果的な人型機動兵器モビルスーツ(MS)を実戦投入。開戦後、親連邦の立場を取った4つのサイドはジオン軍の攻撃で壊滅し、最初の艦隊決戦となったルウム戦役において連邦宇宙軍は大敗。戦争の早期終結を図ろうとするジオン軍はスペースコロニーを巨大な弾頭に見立てたブリティッシュ作戦の実施により連邦軍本部ジャブロー壊滅を企図するが連邦宇宙軍残存艦隊の激しい抵抗により失敗。当初のコースを逸れて地球に落下したコロニーは衝撃波により巨大津波を発生させ、人口の密集する沿岸地域の大都市は壊滅した。開戦から僅か1週間で地球圏は総人口の半数を失い、決め手を失ったジオン軍は降下作戦により戦いの舞台を地球上に変える。開戦から半年が経過し、戦争は膠着状態に陥る。

開発の遅れが深刻でジオン軍の攻撃を免れたサイド7に暮らすアムロ・レイ少年は連邦軍の技官である父テム・レイが携わる極秘作戦V作戦およびRX計画について父のコンピューターを調べて知ってしまう。一方、ジオン側もV作戦の存在を察知。ルウムの英雄で赤い彗星の異名を持つシャア・アズナブル少佐を送り出す。一方、連邦軍は戦局打開の切り札たるRX計画試作機回収のため新造戦艦ホワイトベースをサイド7に派遣する。ホワイトベースを追尾していたシャアはV作戦の拠点がサイド7にあると判断し、MSザクに搭乗する3人の部下を偵察任務に送り込む。

コロニー内部に侵入した2機のザクは連邦軍のMSを発見。手柄を焦った新兵の暴走により偶発的な戦闘状態に陥る。アムロは戦闘の混乱の中、RX-78ガンダムに乗り込む。マニュアルを片手にどうにか2機のザクを倒したアムロだったが、戦闘とザクに搭載された核融合エンジンの爆発によりコロニーは壊滅。生き残ったサイド7市民は避難民と化す。また先の戦闘で正規クルーの大半を失い、艦長のパオロも重傷を負ったホワイトベースはやむなく新米士官のブライト・ノアを艦長代理とし、回収任務と並行して避難民を収容。彼らの中から操船と迎撃に必要な人員を確保したホワイトベースはサイド7を脱出。アムロもなし崩しにガンダムのパイロットにされる。シャアの執拗な追撃により、満身創痍のホワイトベースは当初の目的地であるジャブローから離れたジオン占領地域の北米大陸に降りてしまう・・・

本作は、地球の激戦地帯を転戦しながら、宿敵シャアをはじめ様々な人々との出会いや戦い、そして別れを経て数々の困難を乗り越え、閉鎖的な極限状態に悩み傷つきながらも一歩ずつ成長していく、アムロたち少年少女の姿を描いた物語である。また、ダイクンの遺児ながらザビ家への復讐のためシャアを詐称するキャスバルと医学生として滞在中のサイド7で戦闘に巻き込まれ、ホワイトベースの通信士(後にパイロット)となったセイラ・マスことアルテイシアの兄妹の相克。そして、相次ぐ死闘によりニュータイプとして覚醒するアムロ、アムロと運命的な出会いを果たし理解しあいながらシャアを庇い戦死するララァ・スン、最愛の恋人ララァの死により遅まきの覚醒を遂げ、最強の敵として立ちはだかるアムロとガンダムに挑む立場となったシャアの三角関係が描かれる。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(あらすじ)

一年戦争末期、地球連邦軍が新型ガンダムを開発しているという情報を掴んだジオン公国軍の特殊部隊「サイクロプス隊」は、機体を奪取すべく北極の連邦軍基地を襲撃する。しかし作戦は失敗し、目標物は宇宙へ飛び立ってしまう。

連邦にもジオンにも与しない中立コロニーである、サイド6のコロニー「リボー」に住む小学生アルフレッド・イズルハ(アル)は、父との面会の為、コロニーの宇宙港に赴いていた。アルは同級生との約束で連邦軍のMSを探索していたところ、偶然、北極から運ばれてきたコンテナを撮影するが、MSを撮影することは出来なかった。約束を果たせず落胆したアルだったが、幼馴染みで隣人のクリスチーナ・マッケンジーと再会する。

運び込まれたコンテナの中身は新型ガンダムの「ガンダムNT-1」だった。この情報はジオンにも伝わり、新型ガンダムがリボーへ運び込まれたと知ったジオン軍はサイクロプス隊をそこへ送り込み、奪取を果たすべく「ルビコン計画」を発動する。

ある日、リボーに侵入したザク改が被弾してコロニー内の森へ墜落したのを目撃し、友人たちの制止を振り切って現場に駆け付ける。森の中で攫座したザクを撮影していたところ、そのパイロットでジオン兵のバーナード・ワイズマン(バーニィ)と出会う。

その後、アルは夜中に家を抜け出した朝帰りの途中に偶然バーニィを見かけて追跡し、サイクロプス隊の潜伏先に行きつく。隊長のハーディ・シュタイナーは面倒を避けるためアルを仲間に誘い入れ、その実、盗聴器つきの隊証を渡してバーニィに監視を命じる。監視されているとは知らず自分も隊の一員になったと浮かれるアルは行方不明のコンテナ捜しに協力し、バーニィと交流を深めていく。自宅付近で監視していたバーニィがクリスに泥棒と勘違いされた時には、腹違いの兄弟と嘘をつきマッケンジー一家を納得させた。

調査の最中、コンテナ撮影現場に居合わせた保安員の顔を覚えていたことから、アルはバーニィと共に連邦軍の秘密基地を突き止め、NT-1の撮影に成功する。シュタイナー達は連邦軍の兵士に変装して基地に潜入したが、バーニィが連邦兵と交わした些細な世間話から正体がバレてしまい、サイクロプス隊はバーニィを残して壊滅してしまう。作戦失敗の影響は色濃く、2度の戦闘で多数の死傷者を出したリボーでは反ジオンの動きが加速し、面白半分でジオンを応援していた友人たちの心変わりにアルは傷つく。

尚も一人生き残ったバーニィの潜伏に協力していたアルだったが、本当の兄のように信じていた彼に騙されていたことを知らされる。更に、ルビコン作戦の失敗によりジオン軍がクリスマスの日にリボーへ核ミサイル攻撃をすることになったと聞かされ、バーニィに突き放されてしまう。

両親が復縁することが決まったものの、アルは目前に近づく核攻撃への恐怖に怯え、警察に通報しても相手にされることはなかった。そんな時、戦う決意を固めたバーニィが舞い戻り、3日後に迫った核攻撃阻止のため、彼と共にNT-1破壊作戦に向けた準備に入る。いよいよ作戦決行となる直前、アルはバーニィから荷物を手渡され、自分が失敗した時には最後の作戦を実行して欲しいと頼まれる。作戦当日となるクリスマスの日、母とともに帰宅する父の迎えに出ていたアルは核ミサイルを搭載したジオン艦艇が降伏したことを聞かされる。もう戦う必要がなくなったことを教えるため、急ぎバーニィのもとへ走るが、コクピットを貫かれて爆散するザク改と大破したNT-1から助け出されるクリスの姿を目撃してしまう。

そして新学期の日、地球への転任でリボーを離れることになったクリスと別れ、学校集会で戦争が終結したことを聞かされたアルは、去来した様々な想いを胸に泣き崩れた。アルは戦争の残酷さを身を以て知り、1人の人間として大きく成長するのだった。

 

機動戦士ガンダム 第08MS小隊(あらすじ)

    地球連邦軍の新米士官であるシロー・アマダ少尉は、東南アジア戦線の第08MS小隊長として配属されることになったが、地球へ向かうシャトルの窓から、ジオン公国軍のMS小隊と交戦して危機に陥る先行量産型ジムを発見する。シャトルに積載されていた先行試作型ボールで緊急出撃したシローは敵機を行動不能にするも、ジオン軍パイロットともども遭難してしまう。そのパイロット、 アイナ・サハリンと生還のために一時協力して危機を脱したシローは、アイナとお互いの名前を名乗りあって別れる。
    配属された東南アジア戦線では、シローよりも古参のベテラン兵が数多く待ち受けていた。第08小隊の隊長となったシローは「自分が隊長である限り、誰も死なせない」と理想主義丸出しの訓示を行い、宇宙でシローに助けられたテリー・サンダース軍曹以外の部下から失笑を買う。しかし、その実直な態度や行動力は次第に周囲に認められていき、現地ゲリラの少女であるキキ・ロジータとの出会いをきっかけに、彼女らとの共闘体制を築くことにも成功する。
    そんな中、ジオン軍がジャブロー攻略用に開発中の試作兵器「アプサラス」の存在が明らかとなり、交戦した08小隊とシローは苦戦しながらも同機を戦闘不能に追い込む。その時、アプサラスのパイロットがアイナであると知ったシローは、戦闘の最中にもかかわらず彼女に「好きだ!」と呼びかける。ヒマラヤ山中に機体が墜落したことでまたも遭難した2人は愛を告白し合い、連邦もジオンも関係なく同じ人間として分かりあえるという理想を共有する。
    しかし、そんなシローの思いを理解できない連邦軍上層部は彼にスパイ容疑をかけ、08小隊を敵の本陣である鉱山基地ラサの攻略戦送りにしてしまう。一方、アイナの兄でアプサラスの開発者であるギニアスも、連邦との和解を訴えるアイナに疑念と憎悪を募らせる。そして、アプサラスIII完成という妄執に取り憑かれたギニアスが関係者全員を謀殺し、完成した同機で出撃したことによって、事態はラサを包囲する連邦軍との睨み合いに発展してしまう。シローはアイナを助けるために連邦軍を抜ける覚悟を決め、単独でガンダムEz8を駆ってアプサラスIIIに立ち向かう。

 

特別編「ラスト・リゾート」(続編)


    シローはアイナとともにアプサラスIIIの撃破に成功したが、ギニアスが死の寸前に放ったメガ粒子砲にガンダムEz8ごと巻き込まれて相打ちとなり、生死不明となっていた。その後、一年戦争の終戦にともなって08小隊は解体され、隊員はそれぞれ別々の任地に配属された。その中の1人であるミケル・ニノリッチは、他の隊員たちからシローを探して欲しいという願いを託され、連邦軍を除隊してキキと共にシローを探す旅を続けていた。
    ある日、放棄されたコムサイの中で野宿したミケルとキキは、現地で生活する7人の孤児たちに捕らわれる。孤児たちを率いる少年が語るところによると、自分たちはジオンのフラナガン機関から脱走してきた少年兵であり、戦争に利用されることを嫌って脱出してきたのだという。やがて、孤児たちがある少女の遺体を埋葬しようとしているのを見つけた2人は、死んだ少女がアイナ、リーダーの少年がシローという名前であることを知る。詳細を尋ねると、かつて本物のシローとアイナがここを訪れた際、孤児たちに08小隊のメンバーと同じ名前をつけ、宇宙から来たばかりで何もわからない彼らに生活の知恵を授けたということだった。そして、シローとアイナも自分たちが新たな生活を送る決意として、自分たちの墓をここに作ったのだという。
    まもなく、シローたちが北にいるという情報を得たミケルとキキは、河を下ってとある湖のほとりに辿り着く。そこには、左足を失いながらも平和な生活を送るシローと、彼の子供を身ごもったアイナがおり、穏やかな笑顔でミケルとキキを迎えるのだった。

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(あらすじ)

一年戦争が終結して3年、地球連邦軍再建計画に基づきガンダム開発計画が提唱され、その試作機であるガンダム試作1号機、ガンダム試作2号機が性能テストのためにオーストラリアのトリントン基地に搬入される。しかし、エギーユ・デラーズ率いるジオン軍の残党「デラーズ・フリート」がこの情報をつかんでおり、極秘作戦「星の屑作戦」実施に先立って、核兵器を搭載したガンダム試作2号機を強奪せんと基地を襲撃する。

かつて「ソロモンの悪夢」と呼ばれたジオン軍エースパイロット、アナベル・ガトーは、基地の混乱に乗じて首尾よくガンダム試作2号機を強奪した。脱出を図る2号機の前に、連邦軍新米テストパイロット、コウ・ウラキが乗り込んだガンダム試作1号機が立ちはだかるも、歴戦の戦士であるガトーにあっさりとあしらわれ、コウは「まだ未熟」と屈辱的な言葉を投げかけられる。かくして2号機は朝靄の彼方に消え去り、コウを含むテストパイロット達は、ガンダムを搬入したペガサス級強襲揚陸艦「アルビオン」の乗組員に任命され、試作1号機のデータ収集、および2号機の追撃・奪還任務に就く。

補充隊員としてやってきた「不死身の第4小隊」のベルナルド・モンシアとの衝突、砂漠でジオン残党を率いるノイエン・ビッターとの戦い、月面で再起を期してヴァル・ヴァロを整備していたケリィ・レズナーとの出会いと決闘、そして上官のサウス・バニングの死など、様々な事件やライバルとの戦いを経て、コウは戦士として少しずつ成長していき、ガンダム開発計画のエンジニア、ニナ・パープルトンとも心を通わせる。

やがて、試作2号機の攻撃目標が、コンペイ島(旧ソロモン)宙域にて開催される、地球連邦軍艦隊の観艦式の式場であることが判明する。コウは試作1号機フルバーニアンで追撃するが時すでに遅く、彼の目の前で艦隊の大半が核の焔に呑み込まれて消滅した。怒りに燃えるコウとガトーの一騎討ちの末、1号機と2号機は相打ちとなり爆散。アルビオンはその任務を果たせぬまま事態は終息するかに思えた。

だが、ガトーらの真の狙いは、移送中のスペースコロニーの1基を奪って地球に落下させるコロニー落としにあった。アルビオン隊は、アナハイム・エレクトロニクス社がドック艦ラビアンローズでテストを行っていたガンダム試作3号機を強引に受領し、連邦軍上層部の命令に逆らって作戦阻止に動く。その影ではシーマ・ガラハウが暗躍し、デラーズの身柄を手土産に連邦への寝返りを画策していた。さらにコウは、かつてニナがガトーの恋人であったという事実を知ってしまう。連邦軍の腐敗、ニナの過去、めまぐるしく変化する状況に翻弄させられたコウは、やり場のない怒りとともに、実直にジオンの理想に殉じようとするガトーとの最終決戦に臨む。

機動戦士Ζガンダム(あらすじ)

一年戦争が終結し、7年の月日が流れた宇宙世紀0087。ジオン公国軍に実質的勝利[12]を収めた地球連邦軍だったが、一年戦争で将官として活躍したレビル、ティアンムといった指導的人材を失っていた。ジャミトフ・ハイマンは連邦政府と結託し、軍内部に地球出身者で固めたタカ派軍閥ティターンズを結成する。コロニーに対して、支配と圧力を強めるティターンズは反連邦集会を行っていたサイド1の30バンチコロニーに対して毒ガス使用による住民虐殺(30バンチ事件)を行い、情報統制により事実を隠蔽する。こうした動きに対し、穏健派のブレックス・フォーラー准将は一年戦争の実戦経験者を中心に反地球連邦組織「エゥーゴ」を結成。アナハイムエレクトロニクス社を中心とする月面都市フォンブラウンの軍事産業から新造戦艦アーガマを提供されるなど資金と物資面での援助を受ける。

そんな折り、小惑星アクシズから地球圏偵察のため帰還し、連邦軍籍を得て潜入中のシャア・アズナブルはクワトロ・バジーナ大尉を詐称し、アポリー、ロベルトという元ジオン兵の部下二人を伴ってエゥーゴに参加する。プレックスはクワトロの素性を見抜いた上で自らの後継候補と位置づける。だが、シャアはあくまでMSパイロットという立場に強いこだわりを見せるのだった。

ティターンズはコロニー再建化計画において新たに整備されたサイド7グリーン・ノアを軍事拠点化しようと目論み、連邦軍の象徴たるガンダムの後継機開発計画を極秘に行っていた。かつてアムロ・レイらホワイトベース隊のメンバーたちが暮らしていたコロニーはグリーン・ノア1グリーン・オアシスとして再建されていた。そこに本作の主人公となるカミーユ・ビダンが幼馴染みのファ・ユイリィと共に暮らしていた。カミーユの両親は新型ガンダム開発計画に技術者として参加していたが、カミーユは父の不倫と仕事面白さに夫の素行を見て見ぬふりをする母に悩む鬱屈した少年だった。カミーユは尊敬するブライト・ノアに会うためファと共に宇宙港を訪れるがそこでティターンズの新米士官ジェリド・メサと遭遇。名前を馬鹿にされ激高したカミーユはジェリドへの暴行容疑で逮捕されてしまう。そんな事が起きているとは露知らないシャアは因縁深きコロニーに単身潜入を試みる。運悪く発見されたシャアに対し、連邦軍はMSを投入。やむなくシャアは二人の部下と共に新型機リック・ディアスで応戦する。バスク・オム大佐はエゥーゴの新型機撃退にガンダムmk-Ⅱを投入。だが、不慣れなジェリドはMk-Ⅱを擱座させてしまう。空襲の混乱に乗じたカミーユはブライトとティターンズの女性士官エマ・シーンの制止を振り切り、高圧的なMPへの意趣返しのためMk-Ⅱを奪取。更にジェリドを心配したカクリコンの機体をも組み伏せる。Mk-Ⅱのパイロットが自分たちと敵対する意志がないと判断したシャアはカミーユと二機のMk-Ⅱを手土産にグリーンオアシスを脱出。こうして、ガンダム強奪事件を皮切りにグリプス戦役は幕を上げるのだった・・・。

Mk-Ⅱ奪還のため卑劣な策を弄するバスクによりカミーユは両親を喪う。ティターンズへの反感と敵意を強めたカミーユは自らの意志でMk-Ⅱの専任パイロットとなり、アナハイムのZ計画の新型機開発計画にアイデアを提供。Mk-Ⅱ奪還作戦に関わったエマはティターンズの非道に憤り離反。民間船テンプテーションの艦長という閑職に甘んじていたブライトもアーガマ隊に窮地を救われてエゥーゴに参加し、ヘンケンからの禅譲によりアーガマ艦長に就任。シャアは月で受領した新型機百式に乗り換え、ジャブロー降下作戦の指揮を任せられる。

一方、木星帰りの男・パプテマス・シロッコは降下作戦妨害の功でティターンズに参加。ジャミトフに忠誠を誓い一翼を担うようになっていく。また、小惑星アクシズと共に地球圏に帰還を果たしたハマーン・カーンはミネバ・ザビを傀儡に据え、彼女の摂政として辣腕を振るう。エゥーゴとティターンズの抗争に第三極として介入し、両陣営を手玉に取る。

こうして、自身の名声と過去との因縁に何度となく辛酸を舐め、兇弾に斃れたプレックスの後継者として一軍の長となり苦悩を深めるシャア。数々の悲劇を通じて宇宙世紀最高のニュータイプとして覚醒を遂げ、自らの魂を具現化する愛機Zガンダムと共にエゥーゴのエースとして活躍するカミーユ。謀略の数々により着々と手駒を増やし、やがてジャミトフ暗殺でティターンズを掌握するシロッコ。シャアへの失恋を糧にジオン再興を目論むハマーンの4人を軸として三つ巴の死闘が展開されるのだった。

機動戦士ガンダムΖΖ(あらすじ)

宇宙世紀0088年、グリプス戦役で地球連邦軍が創設したエリート部隊「ティターンズ」は事実上壊滅した。しかし、エゥーゴも大半のパイロットが戦死し、有力な指揮官のクワトロ・バジーナ大尉は行方不明となり、エースパイロットのカミーユ・ビダンも精神崩壊を起こしてしまい、戦力不足に悩まされていた。そんな中、三つ巴の決戦から一時手を引き、高みの見物をしていたハマーン・カーン率いるジオン公国残党組織アクシズはネオ・ジオンと名を変え、地球圏の制覇に乗り出す。

グリプス戦役で傷ついたエゥーゴの戦艦アーガマは、修理と補給のためサイド1のシャングリラに寄港した。そこでジャンク屋稼業をしている主人公ジュドー・アーシタとその仲間たちは、前大戦で活躍した英雄機Ζガンダムを奪って一儲けしようと企んだことから、アーガマと関わり合いをもち、エゥーゴの一員としてネオ・ジオンと戦うことになる。

ひょんなことからZガンダムに搭乗することになったジュドーは、仲間たちとともにガンダム・チームを結成し、チーム1のエースパイロットとして勇敢に戦っていく。その途中、彼は乗機をZからエゥーゴの最新鋭MSΖΖガンダムに乗り換え、同じ頃修理を終え改めて配備されたガンダムMk-II・百式と共にネオ・ジオンを圧倒していく。

ハマーンは、ダブリンにコロニー落としを敢行し、ネオ・ジオンの力を誇示すると共に、地球連邦政府にサイド3の旧ジオン領の譲渡を認めさせることに成功した。

しかし、「ザビ家の真の継承者」を名乗り、ミネバ・ラオ・ザビを傀儡にしているハマーンを打倒せんと、グレミー・トトが反乱を起こし、戦局は大混乱となる。戦争が激化する中で、正規軍と反乱軍の主だった戦力は相打ちとなる形で壊滅していき、グレミーも戦死する。そして、ついにジュドーとハマーンの一騎討ちが始まる。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(あらすじ)

宇宙世紀0093年。先のグリプス戦役以降消息不明だった、元ジオン公国軍エース・パイロットで、ジオン共和国創始者ジオン・ズム・ダイクンの息子であるシャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン)は、幾多の戦いを経ても旧態依然として地球から宇宙移民を統制し続ける地球連邦政府に対し、ネオ・ジオンを率いて反乱の狼煙を上げる。ネオ・ジオンは小惑星5th(フィフス)ルナを地球連邦政府があるチベットのラサに衝突させようとする。かつてのシャアの宿敵アムロ・レイらが所属する連邦軍の外郭部隊ロンド・ベルの奮闘も空しく、5thルナ落下を阻止することはかなわなかった。

ネオ・ジオンはアデナウアー・パラヤを始めとする地球政府高官と密かに裏取引を行い、スペースコロニー・ロンデニオンにて停戦交渉に合意する。停戦に安堵する地球連邦の思惑と裏腹に、シャアは取引によって得た小惑星アクシズを地球に衝突させるべく再び作戦を開始した。

合意が偽りであることを察していたロンド・ベルは核ミサイルを準備、やがてネオ・ジオンとの間で戦端が開かれる。アムロは自ら開発に加わった新型モビルスーツ・ν(ニュー)ガンダムを駆り、アクシズを目指す。一方、アクシズを内部から爆破して軌道を逸らすロンド・ベルの作戦は成功するかに見えたが、アクシズの一部は既に地球の引力に捉われていた。巨大な岩塊が地球に落下しようとする中、アムロとシャアの最後の一騎討ちが始まる。

機動戦士ガンダムUC(あらすじ)

第二次ネオ・ジオン抗争の終結から3年後の、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。財団法人「ビスト財団」の当主カーディアス・ビストが、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」へ「ラプラスの箱」と呼ばれる重要機密を譲渡するという。ビスト財団は、開かれる時には連邦政府が滅びるとまで恐れられているその内容を盾に、巨大企業アナハイム・エレクトロニクス社の後ろ盾として、長年に渡って地球連邦政府から便宜を引き出してきたという。

その頃、かつてカーディアスの私生児として生まれながらもその記憶を消去され、普通の学生としての日常に違和感を抱きながらもインダストリアル7内にあるアナハイム工専へ通っていた少年バナージ・リンクスは、謎めいた少女オードリー・バーンとの運命的な[9]出会いを果たし、彼女に強く惹かれる。オードリーの正体はザビ家の生き残りであるジオンの姫、ミネバ・ラオ・ザビであり、大きな戦争の火種となる可能性のある「ラプラスの箱」の引き渡しを独断で阻止しようとしていた。

だが、取引を察知した連邦政府とアナハイム・エレクトロニクス社が地球連邦軍を軍事介入させたため、インダストリアル7は「袖付き」と連邦軍の戦闘によって火の海と化してしまう。バナージは友人たちと避難し、オードリーの姿を捜し求める中で瀕死のカーディアスと再会し、出生の秘密を知らされると同時に、「ラプラスの箱」を開くための「鍵」でもある、神獣「ユニコーン」のごとく頭部に1本の角を持つ白亜のモビルスーツ(MS)を託される。戦闘の中、必死の思いでそのMSを起動させたバナージだが、現れた「袖付き」のMSに死の恐怖を感じる。しかし白亜のMSの一本角が2つに分かれ“変身”し、かつて一年戦争でジオン軍から「白い悪魔」と恐れられたMS「ガンダム」と同様の顔が現れると、そのMSはバナージの意思を乗っ取り圧倒的な戦闘力を発揮して、「袖付き」のMSを退ける。

白亜のMS「ユニコーンガンダム」はその出自から、ニュータイプを殲滅するという目的遂行のためならば、システム側が操縦者の意思すら乗っ取って暴走してしまうサイコミュ兵器としての危険な側面を持つと同時に、「ラプラスの箱」へと辿り着くための位置情報を少しずつ開示しながら、「鍵」の担い手たる操縦者に宇宙世紀の人の争いの歴史を辿らせ、その「鍵」の担い手が「ラプラスの箱」を手にする資格のある者(ニュータイプ)であるかどうかを判断する装置でもあるという、相反する側面を併せ持ったMSであった。これを発端としてバナージは、「ラプラスの箱」の秘匿を望む連邦政府やそれと手を組むビスト財団のカーディアスの反対勢力、「ラプラスの箱」の奪取を目論む「シャアの再来」と渾名される首魁フル・フロンタル率いる「袖付き」らとの、「ラプラスの箱」を巡る闘争とそれを探す旅へと巻き込まれていくことになる。開かれた際の脅威だけが長年伝えられるも実態は一切不明な「ラプラスの箱」を巡る権力者たちの思惑に翻弄されつつ、バナージはユニコーンガンダムと共に世界各地を転々と渡り歩き、地球と宇宙を、そして連邦とジオンに与する様々な勢力を行き来することになる。そして旅を通して敵味方を超えて様々な立場の人物と巡り会い、成長していく。また、当初はバナージを振り回す災厄であったユニコーンガンダムも、全身に用いられたサイコフレームと呼ばれる素材によって「アクシズ・ショック」と呼ばれた超常現象の再現を起こすなど、設計段階で想定されていなかった奇跡を起こす存在となっていく。そしてバナージが出会う大人たちも、それぞれが葛藤を抱える中、バナージとのぶつかり合いを通し、どんな絶望を目の当たりにしても「それでも」と可能性を信じようとするバナージの直向きさに影響を受けていく。やがて戦いは連邦とジオンという垣根を越えて、人の可能性を信じる者達と、それを否定する者達との戦いに様相を変えていく。

その旅の終着点たるユニコーンが示す最終座標の地に辿り着いたバナージはミネバと共に、自身の曽祖父に当たるビスト財団の創始者サイアム・ビストと対面する。そこで目にした「ラプラスの箱」の正体は、宇宙世紀元年に起こった暗殺事件で失われたはずの、オリジナルの「宇宙世紀憲章」碑文の末尾に付け加えられた条文であったと明かされる。未来の新人類に与えられる権利を約束したその内容は、テロに見せかけて暗殺を主導した当時の連邦政府にとっての醜聞であると同時に、後のジオン・ズム・ダイクンによるニュータイプ思想の内容とも偶然に一致し、使い方によっては、ジオン公国の独立運動に強力な正当性を与える内容でもあった。そして、その内容を長年に渡って秘匿し続けたという経緯自体が、現在の地球連邦の存在を危うくさせる汚点であった。地球連邦とその関係者は「ラプラスの箱」の存在をもみ消し今ある権益と秩序維持のために、一方フル・フロンタルは、「アクシズ・ショック」ほどの奇跡を目の当たりにしても、変わることより現状を維持することを望む人類には、「ラプラスの箱」の中身を秘匿したまま連邦との交渉の道具として利用していくことが、現実的かつ最も有効な利用法だと語り、連邦を間引きした「サイド共栄圏」を推し進めるため、それぞれ手段を問わない実力行使に出る。

「ラプラスの箱」の正体を知ったバナージとミネバは、これまでの人の争いの歴史を辿る旅を通じて得た答えとして、本来この条文は、決してニュータイプ論を正当化させるものでも忌避するものでもなく、100年前の人々が、新たな可能性を信じて地球の重力を振り払い新天地へと旅立つ同胞たちへ向けて、祈りを込めて贈った善意の言葉であったはずと解釈する。例えこれが慰めで足された一文であったとしても、宇宙移民計画は人口増加解決のためのただの棄民政策ではなく、人類の新たな可能性を信じて、希望をもって送り出されたのだという事だけは、自身ら未来を生きる人類は周知しておくべき事実だという考えに到り「ラプラスの箱」の開示を決断する。それを阻止せんとする連邦政府と、フロンタル率いる「袖付き」からの妨害をバナージたちは命を賭して退け、人の中の可能性を信じるミネバの演説によって「ラプラスの箱」が全世界に公表される。

サイコフレームが持つ人知を越えた力により、大量破壊兵器であるコロニーレーザーをも相殺するほどの未曾有のサイコ・フィールドを命懸けで発生させ、「ラプラスの箱」を護り抜いたバナージだったが、その代償にニュータイプとサイコフレームの未知の領域にまで足を踏み入れてしまう。その結果バナージはユニコーンに取り込まれ完全に一体化した、人の思惟を受け止め叶える“器”として、もはや万能と言えるほどの力を持った人を遥かに超えた存在になりかける。しかし必ず帰ると約束した大切な存在が待っている事を思い出し、その力を放棄して再び“人間”としてオードリーの下へと帰って行きながら、物語は幕を閉じる。

機動戦士ガンダムF91(あらすじ)

大きな戦乱も無く平和な世界、人類はその大半が地球から月までの軌道に設置されたスペースコロニーに移住し、地球連邦政府という国家の枠組みを超えた全地球規模の組織に統治されていた。
しかし、長引く平和の間に地球連邦政府は再び腐敗しており、これに対しマイッツァー・ロナは「人の上に立つべき者は、人々の規範となるような高貴な精神を持つ者でなければならない」とする思想「コスモ貴族主義」を掲げ、地球連邦政府の打倒と理想とする貴族主義社会の実現のために、秘密裏に軍事組織 クロスボーン・バンガード(C・V)を設立していた。
宇宙世紀0123年3月、一族の鉄仮面、ドレル・ロナに率いられた部隊は、フロンティアサイドのスペースコロニー「フロンティアIV」を急襲する。 街を覆う戦火と混乱と容赦ない死の中で、民間人の少年 シーブック・アノーは襲撃から避難するために、友人達とともにコロニーを脱出するが、同行していた内の一人 セシリー・フェアチャイルドはC・Vに連れ去られてしまう。セシリーの素顔はマイッツァーの生き別れの孫娘ベラ・ロナだった。
シーブック達は近隣のコロニー「フロンティアI」に辿り着き、地球連邦軍の宇宙練習艦スペース・アークに保護される。艦内にはF91と名付けられた整備中のMS(モビルスーツ)があった。
一方、C・Vに占領されたフロンティアIVではコスモ貴族主義の実現のための国家「コスモ・バビロニア」の建国が宣言され、セシリーはコスモ・バビロニアの象徴として祭り上げられることになる。
そして、F91に乗って反攻するシーブックと、専用MSビギナ・ギナを与えられたセシリーは、戦場で対峙する。

機動戦士Vガンダム(あらすじ)

宇宙世紀0153年、地球圏を統治している地球連邦政府は形骸化し、宇宙に存在する各サイドは連邦政府の統制を離れた独自の道を歩み始め、各地で紛争が勃発する「宇宙戦国時代」に突入していた。

そのなかでもサイド2に存在するザンスカール帝国はギロチンによる恐怖政治と、救済と慰謝を基調とするマリア主義を掲げて急激に民衆の支持を獲得し、地球に向けてベスパと呼ばれる帝国軍を派遣した。ベスパはヨーロッパの都市 ラゲーンを制圧下に置いた後、地球侵攻のための拠点とする。また、ザンスカール帝国への抵抗活動を続けている組織 リガ・ミリティアの構成員たちも、それに対抗してヨーロッパで散発的な抵抗を始めた。

こうした中、ヨーロッパの都市 ウーイッグ近くに存在するカサレリア近辺にてパラグライダーを操っていた主人公の少年 ウッソ・エヴィンはベスパのMS(モビルスーツ) シャッコーと、リガ・ミリティア所属のマーベット・フィンガーハットが操縦する小型戦闘機との戦闘に巻き込まれ、シャッコーに引っかかり取り付いたあげく、ベスパのエースパイロットのクロノクル・アシャーを引き摺り落としてMSを奪って操縦する。この活躍を目の当たりにしたリガ・ミリティアの面々は、自分たちの反攻のシンボルとして作り上げた「ヴィクトリーガンダム」のパイロットとしてウッソを迎え入れる。ウッソはカサレリアの仲間たち、そして幼馴染のシャクティ・カリンを守るためにリガ・ミリティアに参加するが、戦いは熾烈さを増し、オイ・ニュング伯爵のギロチン刑や、ガンイージを駆る女性部隊・シュラク隊のメンバーが次々と戦死していく様など、生々しい戦場の現実を見せつけられる。そしてオデロ・ヘンリークをはじめとする友人たちも、戦いの激化とともにMSパイロットや後方支援要員として戦いに身を投じる。

一方、MSを奪われたクロノクルはウッソをライバル視し、執拗に狙い続ける。そして、戦場となったカサレリアで、ウッソが憧れている女性であるカテジナ・ルースを誘拐。当初は反抗的だったカテジナだったが、子供まで平気で戦場に狩りだすリガ・ミリティアに嫌悪感を抱いていたことや、ザンスカールの理想に共感したこともあって、自ら志願してザンスカール軍に入隊。超人的なスピードで軍人としてのスキルを上達させ、女王マリア・ピァ・アーモニアの親衛隊にまで上り詰めた。こうしてウッソは初恋の人を敵に回しただけでなく、ファラ・グリフォンやルペ・シノといった敵の女性達からも狂気じみた敵意や愛情をぶつけられることになる。

終盤になり、ウッソは、シャクティがマリアの実子であり、ザンスカールの最終兵器「エンジェル・ハイロゥ」を起動させるキーとなっていることや、両親がリガ・ミリティアの幹部で、自身をいずれその戦力とさせるべく育てたことなどを知る。過酷な現実、多くの大人や仲間の死を乗り越えつつ、ウッソはニュータイプとして覚醒し、狂気に取り憑かれたカテジナと彼女を戦争に巻き込んだクロノクルとの決着を付けるため、そしてシャクティと共に日常へと戻るために最終決戦に挑む。

このように宇宙世紀は繰り返されてきた。

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